レミーマルタン ルイ13世
レミーマルタン ルイ13世は、フランス・シャラント県コニャックを拠点とする名門「レミーマルタン・ハウス」が生み出す、世界的に知られるプレステージ・コニャックである。創業者レミー・マルタンが1724年にワイン醸造業を基盤として設立した歴史あるメゾンの中でも、ルイ13世はその頂点に位置づけられている。
美しい琥珀色の液体は、最大1,200種もの原酒(オー・ド・ヴィー)をブレンドして仕立てられる。そのため「数百種とも言われる複雑な香りを持つ」と評され、香りそのものが一つの物語のように展開していく。
熟成に用いられる樽は、樹齢100年以上のオークのみ。タンニンが豊富で、50〜100年に及ぶ長大な熟成期間を経ることで、バニラや古木の温かみを帯びた深い香りが生まれる。
世界で最も物語を背負うコニャック──それが「レミーマルタン ルイ13世(LOUIS XIII)」だ。
香りは語り、余韻は旅をする
ルイ13世の香りを言葉に閉じ込めることは容易ではない。
ひとたびグラスを傾ければ、香りは層を重ねながら姿を変える。
熟したアプリコット、無花果
シガーボックスや古い書庫の革のニュアンス
奥からふわりと現れるスパイスの陰影
試飲のたびに異なる表情を見せ、その変化そのものが魅力とされる。
アルコール度数が40%と高いのに、ストレートでも飲みやすいのも魅力のひとつ。フローラルな花の蜜、熟果の甘み、ブラックペッパーやローストナッツのようなスパイシーな要素が美しくバランスし、深みがありながら重さを感じさせない。
口に含んでからの変化はゆるやかで、舌の上で何層もの味わいがほどけていく。余韻は非常に長く、10分以上続くともいわれ、時間とともに新たな香味が静かに浮かび上がる。





