[お酒の紹介]
2022年04月18日
【バルヴェニー50年】長い熟成期間を経て製造された人気のシングルモルト
バルヴェニー50年の生みの親
バルヴェニー50年は、バルヴェニーのなかでも最も長い期間熟成されたシングルモルトウイスキーで、かなりのレア商品です。
そんなバルヴェニー50年の生みの親は、バルヴェニー蒸溜所の創立者であるウィリアム・グラントです。
靴職人の見習いや石灰製造業者の従業員を経て地元の蒸溜所に帳簿係として働いていたグラント氏は、その後蒸溜所の責任者にまで出世し、20年間貯めたお金を資金にして土地を手に入れ、その後9人の子どもたちと力を合わせて自分の蒸留所を建造しました。経営はすぐに軌道に乗り、5年後にバルヴェニー蒸溜所を創設しました。
グラント氏が立ち上げたグランツ社は、さまざまな斬新な取り組みを行い、スコッチ史上最も名高い会社として成長し、1963年には世界で初めてシングルモルトを商品化し、バルヴェニー50年も数ある商品の1つとして世の中に送り出しました。
バルヴェニー50年の製法
バルヴェニー蒸溜所は、スコットランドのグレンフィディック蒸溜所の創始者ウィリアム・グラントによって、1892年に創設されました。
グレンフィディック蒸溜所の第2蒸溜所として同じ敷地内に建てられ、その名前は近隣にある古城バルヴェニー城からとられました。
バルヴェニー50年を含む全てのバルヴェニーは、伝統的な方法によって職人が手作りしています。
麦芽の乾燥を自社で行い、ピートの香りづけを調整して、ライトなピート香の麦芽を製造しています。
蒸溜に使用する蒸溜釜も特徴的で、バルヴェニーボールと呼ばれるネックにこぶがついて独特の蒸溜釜を採用し、香りの成分をおだやかにじっくり抽出しています。これにより、豊かで濃厚なモルトウイスキーが製造されるのです。
バルヴェニー50年の価値
バルヴェニー50年は、1987年から2018年にかけて6タイプが発売されていて、価格もそれぞれ異なりますが、数あるバルヴェニーシリーズの中でもどれも非常にレアな商品となっています。
そのため、マニア間での取引市場ではかなりの人気があり、一般的な買取価格の倍以上の値段で売買されています。
たとえば、最初に発売された「ザ・バルヴェニー50年 1937-1987」の買取価格相場は、およそ140万円となっていて、オークションでは300〜400万円前後で取引されているようです。
日本で確認されたものでは、「ザ・バルヴェニー50年1952-2002」が、456万円で落札されたことが確認されています。