[お酒の紹介]
2022年05月31日
【貴州茅台酒】スコッチウイスキーとコニャックブランデーと並ぶ世界三大蒸留酒
貴州茅台酒の概要
貴州茅台酒は、中国貴州省北西部仁懐市茅台鎮で生産されている伝統的な特産品で、日本では「まおたいしゅ」と呼ばれています。
スコッチウィスキー、フランスのコニャックブランデーと並んで、世界三大留酒の一つであることから、公的な外構などの場でもよく用いられています。
1915年に開催されたサンフランシスコ万国博覧会で金賞を受賞している他にも、数多くの受賞歴があり、1972年の日中国交正常化式典の宴席で当時の総理大臣だった田中角栄首相と中国の周恩来総理が貴州茅台酒で乾杯をしたことから、日本でも広く周知されるようになり、世界中で販売されています。
貴州茅台酒の製法
貴州茅台酒は、伝統製法をしっかり守り、中国貴州省北西部仁懐市茅台鎮でのみで生産されています。
その原料には現地のトウモロコシが使用されており、水質が良好な赤水河の水を主に用いてつくられています。赤水河の水は硬度が低いため、微量元素が豊富で清らかに仕上げることができます。また、微かに甘く溶性不純物を含まないため、蒸留した酒は甘口となります。
大曲を多く使用し、発酵期間を長くして、発酵やサンプリングを繰り返し行うことで独特な風味が生まれ、世界に認められた品質を生み出しています。
長いときでは生産サイクルが1年以上となり、そこから3年以上寝かせて調整と配合を行い、さらに1年寝かせるため、全ての工程を終えるには5年の歳月が必要となります。
貴州茅台酒の味わい
貴州茅台酒は、非常に香り高くきめ細やかな上品さを持ち、濃厚で深い味わいを感じられる世界に認められた蒸留酒です。
飲み干したグラスにも香りが残るほどで、口に含むと下に風味が心地よく溜まります。貴州茅台酒は数ある中国手の中でも最高の風味を有しており、見た目は透明でわずかに黄色を帯びていて、非常に深みのある味わいが特徴的です。
アルコール度数は52〜54度となっていますが、中国白酒の中では度数は低く、喉を痛めたり頭が痛くなったりする可能性は低く、疲労回復などの効果もあると言われています。
何度も発酵やサンプリングを繰り返し行う独特な製法から、品質は長期間保たれ、その上品で濃厚な味わいも長く維持できるとされています。
飲み干した後にグラスに長く香りが留まるのは、使用されている香り成分が110種類余りにも及ぶからです。
貴州茅台酒が世界三大蒸留酒に選ばれているのは、他の白酒とは比較できないほどの別格な存在だからです。