[お酒の紹介]
2022年06月08日
【ロマネ・サン・ヴィヴァン】ヴォーヌ・ロマネ村のグランクリュの中で最も面積の大きいクリュ
ロマネ・サン・ヴィヴァンの概要
ロマネ・サン・ヴィヴァンとは、ヴォーヌ・ロマネ村にあるグランクリュ(特級畑)で、DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ)やルイ・ラトゥールなどの名立たる11のドメーヌによって分割所有され、さまざまなワインが生産されています。
11ドメーヌの中でも最も畑の面積を所有しているのがDRCで、総面積9.43haの半分以上である5.28haを有しています。そのため、ロマネ・サン・ヴィヴァンと聞くとDRCのイメージが強い方も多いと思います。
ロマネ・サン・ヴィヴァンのという名前は、中世の時代にヴォーヌ・ロマネ村の多くのグランクリュを所有していた「サン・ヴィヴァン修道院」に由来しています。
DRCロマネ・サンヴィヴァンの特徴
ロマネ・サン・ヴィヴァンでつくられるワインの代表格である「DRCロマネ・サンヴィヴァン」は、しなやかで優雅な質感を持つ、女性的な魅力に満ちた品質のワインです。
力強さの中にも華やかさやデリケートさを感じさせてくれる味わいの秘密は、農薬を一切使わないビオディナミ農法にもあると言われています。
畑を耕すのにも土地を踏み固めてしまわぬように、トラクターの代わりに農耕馬を使用しています。それにより、ありのままの健全で成分豊かな土壌が維持され、上質なブドウが実るのです。DRCでは、1本のワインに3本のブドウの樹を使用するといわれています。
その味わいは、洗練された果実味は力強さの中にデリケートな繊細さを持ち、存在感を感じさせるタンニンは、シルクのような滑らかさで美しく伸びやかな酸味があり、優雅な風味がとても長く感じられるようになっています。
ロマネ・サン・ヴィヴァンの生産地の特徴
ロマネ・サン・ヴィヴァンの生産地の最大の特徴は、ヴォーヌ・ロマネ村にあるグランクリュの中で一番大きいことですが、その次に立地の特殊性が挙げられます。
ロマネ・サン・ヴィヴァンは、フラジェエシェゾー村の全てのグランクリュの中で最も低い場所に位置しており、ヴォ―ヌロマネ村の市街と接している箇所もあるほどです。
斜面上部の下層土はウミユリ石灰岩質土壌、斜面下部の下層土は2000万〜3000万年前に堆積したジュラ紀を起源とする粘土と削られた泥灰が混在していると考えられています。
斜面は真東を向いていて、標高は225メートルから260メートル、傾斜はなだらかですが複数の岩の壁が畑を横切り表土の浸食を防いでいます。
ロマネ・サン・ヴィヴァンでは赤ワインだけ生産されていて、使用されるブドウは全てピノノワールとなっています。