[お酒の紹介]
2022年06月11日
【クリュッグ】日本人からも愛されるシャンパンの帝王
クリュッグの概要
クリュッグとは、1843年に創立されたシャンパンメーカーで、創業してから6世代にわたり伝統の醸造方法を守り最高峰のシャンパーニュを生産し続けています。その名前は創業者であるヨーゼフ・クリュッグに由来しています。
クリュギストと呼ばれる熱狂的なファンがいることでも知られていて、シャンパンの帝王と称される世界最高のシャンパンです。
クリュッグには多くの種類がありますが、どれもエレガントで上品な仕上がりとなっています。記念日などの特別な日にピッタリで、食前酒からデザートまで、基本的に料理を選びません。
クリュッグの歴史
クリュッグの創業者であるヨーゼフ・クリュッグは、ナポレオン帝政時代にドイツのマインツで生まれました。
青年時代は3ヵ国語を習得し、24歳で貿易業者としてフランスに向かい、パリの芸術家たちが多い地区で暮らしたことにより多くの刺激を受け感覚を磨いたとされています。
34歳のときに当時フランスで有名メゾンとして急成長していたジャクソンのセラーで働き始め、その後創業者の息子である当主アドルフの妹、ジャンヌと結婚したことが、シャンパーニュを生産する転機となりました。
結婚して3年後には独立を果たし、第一次世界大戦中に2年間投獄されるなどの苦難を乗り越え、第二次世界大戦後には複数のワインをブレンドした「毎年変わらない味」のシャンパン造りに成功しました。
現在はモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH)の傘下に入っていますが、創業以来の伝統的な製法はきちんと守られています。
クリュッグのこだわりの製法
クリュッグでは、区画それぞれの個性を活かし、優れたブドウ畑でブドウを栽培しています。使用されるブドウは、ピノノワール、シャルドネ、ピノムニエの3種で、丁寧に育てられた後に伝統的なフレンチオークの小樽で一次発酵を行います。
ここが他のシャンパンメーカーと異なるポイントで、ほとんどのメーカーは樽を使用しない中で、クリュッグでは小樽による発酵に徹底的にこだわっています。
30年以上の古樽を使用し、低温で長期発酵させることにより、他のシャンパンにはない複雑さがかもし出されます。
クリュッグのシャンパーニュは高額であることでも知られていますが、それは徹底的にこだわった手間のかかる製法を採用しているからです。
クリュッグを代表するシャンパーニュ、グランド・キュヴェ1本をつくるために、トータル20年以上の時間がかかるとされています。