[お酒の紹介]
2022年06月21日
【シャトー・オーブリオン】500年近い歴史のある世界に名だたる5大シャトーのひとつ
シャトー・オーブリオンの生産地
シャトー・オーブリオンは、フランスのボルドー地方近くのペサックにあるグラーヴ地区に位置するボルドー5大シャトーのひとつです。1550年にシャトーが建てられ500年近い歴史があります。
創業当時から最先端の技術を取り入れてきたことが特徴で、ボルドーで初となるステンレスタンクを1960年代に導入したことは有名な話です。
フランスの長い歴史の中で、たくさんの優れたワインを生み出してきたことでも世界的に知られており、1855年のメドック格付けにおいては対象地区外でしたが、例外的にグラーブ地区から選出され、格付け1級と認定された経緯があります。
シャトー・オーブリオンのこだわりの製法
シャトー・オーブリオンは、常に時代の最先端技術を取り入れたこだわりの製法でワインづくりが行われてきました。
手摘みで収穫して選別されたブドウは、ベルトコンベアで移動され、除梗機と圧搾機を経て、二層式のステンレスタンクに運ばれます。現在ではコンピューター管理となっているため、あらゆる作業が無人化されていますが、ブレンドや熟成の工程にもこだわりが詰まっています。
ブレンドワインは一般的には品種別に熟成し、瓶詰め前にブレンドしますが、シャトー・オーブリオンでは、樽香でブドウの香りが隠されないように熟成樽に入れる直前にブレンドされています。
最先端技術を取り入れてワインづくりが行われていますが、18〜20カ月の熟成期間中の3カ月に1度おこなわれる澱引きでは、伝統であるローソクを使用されており、5回目の澱引き前に行われる清澄作業では卵白が使用されています。
シャトー・オーブリオンのワインの特徴
シャトー・オーブリオンでは、その名前にもなっている「シャトー・オーブリオン」の他にも、セカンドワインである「ル・クラランス・ド・オーブリオン」や白ワインの「シャトー・オーブリオン・ブラン」などを生産しています。
シャトー・オーブリオンは、50%前後のメルローと、カルベネ・ソーヴィニヨン、カルベネ・フランで製造されていて、果実やトリュフや土などの複雑な香りが特徴で、味わいはとてもまろやかでエレガントです。
タンニンがおだやかなので軽いと感じられることも多いようですが、1級品にふさわしい品格に仕上がっています。ブドウの平均樹齢は35年なので、若いうちからでも味わい深さを感じることができます。
ル・クラランス・ド・オーブリオンは、ファーストラベルと同じ畑の若い樹で採れたブドウが使用されているセカンドワインで、なめらかな果実の味わいとスモーキーな香りが特徴的です。
シャトー・オーブリオン・ブランは、わずかな面積の畑からつくられる希少な白ワインで、さわやかな果実味を持ち、熟成させると香りにスモーキーさが加わり、味になめらかさが出てきます。