[お酒の紹介]

2024年05月07日

グレングラントとは

　グレングラント蒸留所は、1840年にスペイサイドのローゼスにジョンとジェームズのグラント兄弟によって創業されました。現在ではスペイサイドで蒸留所の名が知られ、スチルメーカーのフォーサイス社の工場があることでも有名です。海とガーマス港に近く、スペイ川が流れる豊かな平原に囲まれた場所で、天然の湧き水を利用して高品質のウイスキーが生産されています。
　通常、蒸留所の名前には地名が付けられますが、グレングラント蒸留所は創業者の名前が冠されています。彼らは「シンプリシティ」をモットーに、スペイサイドの自然を尊重したウイスキー造りを行っており、その結果、世界中で愛される親しみやすいウイスキーの一つとして知られています。

グレングラントの特別製法

　グレングラント蒸溜所は、スペイサイドで唯一、仕込みから瓶詰めまで一貫して行われています。この蒸溜所の仕込み水は、グラント川の水源近くから取水されています。その水は黒っぽく色づいており、別名「ブラックバーン」とも呼ばれています。この黒色を帯びた清冽な水は、グレングラントの味わいに大きく影響しています。
　さらに、グレングラントの製法で特徴的なのは、2回の蒸溜に、首の長い精溜機が取りつけられていることです。このヘッドの細長い蒸溜機は、より雑味が取り除かれたピュアでライトなスピリッツを抽出するのに役立ちます。また、精溜機を通すことで、華やかでフルーティーな風味が生まれると言われています。グレングラント蒸溜所では、これらの特徴を活かして、すっきりとしたクリアなウイスキーを生み出しています。

グレングラントのおすすめの飲み方

●ストレート
　グレングラントは、その穏やかなクセの少なさと飲みやすさで知られており、ストレートでの飲用に最適です。
このウイスキーの味わいは、果物の酸味、バニラの甘み、そしてナッツのようなフィニッシュが特徴的です。
●ロック
　ロックにすることで、味わいがより爽やかになるだけでなく、香りと風味にも深みが加わります、爽やかな飲み口で料理との相性も抜群です。そのため、グレングラントのウイスキーはロックとの相性が良いと言えます。特に12年物はハーフロックで飲むと、焼酎のような食中酒としても楽しめます。