[お酒の紹介]
2024年06月01日
【プライベートカスク】自分だけのウィスキー
プライベートカスクとは
プライベートカスクは、静岡蒸留所で製造されるウイスキーです。このウイスキーは、樽のサイズや材質、貯蔵期間などのさまざまな要素の影響を受けて、独特の風味に変化します。カスクオーナーはウィスキーの加熱方法や形状の違う2基の初留用の蒸留機を使い分け、全く違う個性を持った原酒、サイズや履歴の違う樽、産地の違う大麦麦芽などから自分がチョイスして、世界にひとつだけのウイスキーを手にすることができます。
こだわり
ガイアフロー静岡蒸溜所は、豊かな自然に恵まれた静岡の奥座敷「オクシズ」地域に位置しています。この蒸溜所は、南アルプスの山々から流れ出る清らかな伏流水を利用しています。この伏流水はまず大地を潤し、その後安倍川となって駿河湾へと注がれます。
この地域には多様な動物たちが生息し、四季折々に変化する美しい自然環境があります。そんな自然の恩恵を受けながら、蒸溜所ではウイスキーがじっくりと熟成されています。このプロセスによって、自然の豊かさと時間が育む独特の風味が生まれるのです。
静岡蒸溜所は、2016年の創業以来、大麦を原産国ごとに分けて仕込み、地元静岡で収穫した大麦100%のウイスキー造りに挑戦しています。現在、全生産量の約1割以上を静岡県産大麦で賄えるようになりました。今回リリースされるのは、2016年に収穫した大麦を100%使用したシングルカスクのウイスキーです。
静岡蒸溜所には「K」と「W」という2基の初留用蒸留機があります。伝説の軽井沢蒸留所で使用されていた「K」は、1950年代に製造され、2011年の軽井沢蒸留所閉鎖後に静岡蒸溜所に移設され復活しました。蒸気の間接加熱で軽やかで華やかな原酒を生み出します。一方、スコットランドのフォーサイス社製の「W」は、薪の直火で蒸留する希少な方式を採用しています。地元の間伐材を燃料に使用し、800度近い高温でまろやかで力強い味わいとトースト香のウイスキーを造り出しています。
プライベートカスク2024の特徴
●日本国内産ノンピート麦芽
日本国内産(静岡県内産ではありません)のノンピート麦芽を100%使用しています。これは泥炭を使用せずに乾燥させた麦芽です。国産の大麦麦芽は生産量が少なく非常に希少ですが、静岡蒸溜所では2016年の創業以来、外国産麦芽と併用して原酒を造り分けています。
●3基のポットスティルによる蒸留
シングルモルトウイスキーは、基本的に単式蒸留機(ポットスティル)で2回蒸留されます。静岡蒸溜所では、初留(1回目の蒸留)を「W」と「K」という2つの蒸留機で行っています。
「W」はヘビーで力強く甘みのある味わいで、「K」は柔らかくフルーティ、華やかな味わいです。
●選べる3種のオクタヴ樽
ex-M ノンピートカスク:ブレンデッドM用のノンピート・モルトウイスキー原酒でシーズニングした樽。原酒の素直な味わいを生かし、蒸留機の特徴をそのまま楽しめます。
ex-M ピーテッドカスク:ブレンデッドM用のライトリーピーテッド・モルトウイスキー原酒でシーズニングした樽。ほのかにスモーキーな味わいが特徴です。
ex-M グレーンカスク:ブレンデッドM用のグレーンウイスキー原酒でシーズニングした樽。シリアル感やクリスピーな風味を与え、複雑さを感じられるウイスキーに仕上がっています。
静岡の自然に囲まれ、何年もの年月をかけて樽の中で育まれたウイスキーは、ひと樽ひと樽ごとにまったく異なる味わいへと熟成していきます。大切なその日を、あなただけのウイスキーとともに迎えませんか?