[お酒の紹介]
2024年08月23日
【森伊蔵】プレミアムな芋焼酎
森伊蔵は、鹿児島県垂水市にある森伊蔵酒造が製造する芋焼酎のブランドで、同じ鹿児島県のプレミアム芋焼酎である「魔王」や「村尾」と並び、「3M」として広く知られています。その中でも森伊蔵は、現在最も高い流通価格を誇る、まさにプレミアムな芋焼酎です。
森伊蔵酒造とは
「森伊蔵」を造る森伊蔵酒造は、明治18年(1885年)に鹿児島県垂水市に創業した老舗蔵元です。築130年以上の木造蔵で、その広さは約150坪ほど。焼酎酒造としては決して大規模とは言えないサイズです。
家つき酵母が棲み続ける木造蔵を使用し、創業以来の「かめ壺仕込み」という製法を守り続けるなど、伝統を大切にしたていねいな焼酎造りに定評があります。
酒造自体は比較的小規模であり、生産量も限られているため、森伊蔵の焼酎は非常に希少です。そのため、市場では高額で取引されることが多く、入手が困難な焼酎の一つとされています。酒造としての歴史や伝統を重んじつつ、品質を最優先にした製品づくりを行っているのが森伊蔵酒造の特徴です。
森伊蔵の特徴
森伊蔵は、伝統的な「かめ壷仕込み」という製法で製造されています。この製法では、陶器のかめ壷を用いて焼酎をじっくりと発酵させることで、独特のまろやかさと深いコクが生まれます。また、製造のほぼすべての工程が手作業で行われており、機械化されていない点も特徴的です。この手作業による丁寧な工程が、森伊蔵の高品質な焼酎を生み出す秘訣となっています。
森伊蔵に使用されるサツマイモは、鹿児島県産の中でも特に良質なものが厳選されています。また、仕込み水には霧島山系から湧き出る天然水が用いられ、この水が焼酎に柔らかな口当たりと清らかな風味をもたらしています。これらの厳選された素材が、森伊蔵の豊かな味わいと上質な香りを生み出す要因となっているのです。
希少性と高価値
森伊蔵は、生産量が非常に限られているため、入手が極めて困難な焼酎として知られています。製造工程においては、徹底した品質管理と手作業による伝統的な技術が守られており、その結果、年間に市場へ出回る本数も非常に少なくなっています。この希少性が市場での高値取引を生む要因となっており、愛好者たちの間ではプレミアムな存在として扱われています。
さらに、森伊蔵は通常の店舗販売だけでなく、抽選販売や会員限定販売といった特別な販売方法も採用されています。抽選販売は、購入希望者が多く、全員に行き渡らないことから、運に左右される貴重な機会となっています。また、一部の販売では、一定の条件を満たした会員に対してのみ購入権が与えられることもあり、これにより森伊蔵の希少価値は一層高まっています。こうした限定的な販売方法が、森伊蔵をさらに特別な焼酎として際立たせる要因となっているのです。
森伊蔵酒販が販売する「森伊蔵 1,800ml」の店頭価格は税込3,170円と設定されていますが、その希少性からプレミアムがつき、インターネット通販では定価の約5-6倍にあたる税込18,000円前後で取引されるのが現状です。場合によっては2万円を超える価格がつくこともあり、焼酎愛好者にとっては手が届きにくい存在となっています。
「森伊蔵」の洗練された味わいは、蔵元の伝統と情熱が生み出したものです。手に入れた際には、その歴史と想いを感じながらじっくりと楽しんでください。