[お酒の紹介]
2025年01月17日
【ラフロイグ】古くから愛され続けるスコッチウイスキーの一種
歴史
ラフロイグ(Laphroaig)は、1815年にスコットランド・アイラ島でドナルドとアレクサンダー・ジョンストン兄弟によって創業されたシングルモルトウイスキーの蒸溜所です。アイラ島特有のピートを使用した独特のスモーキーな風味で知られ、早くから英国市場で評判を得ました。1920年代にはアメリカの禁酒法下で「薬用ウイスキー」として輸出され、さらに知名度を拡大しました。
1921年からイアン・ハンターが経営を引き継ぎ、蒸溜所の近代化やシングルモルトの販売戦略を推進。1954年にはハンターの秘書であったベッシー・ウィリアムズが女性初の蒸溜所経営者として継承し、ラフロイグの国際的成功に貢献しました。1994年には英国王室御用達(ロイヤルワラント)の称号を授与され、品質の高さが証明されました。
現在はペルノ・リカール社の傘下で、伝統的な製法を守りつつ世界中で愛されています。また、1994年開始の「フレンズ・オブ・ラフロイグ」プログラムを通じてファンとのつながりを深めています。ラフロイグは、強烈なピート香とスモーキーな味わいを持つアイラモルトの象徴的存在として、今日も多くのウイスキーファンを魅了し続けています。
特徴
ラフロイグは、スコットランド・アイラ島を代表するシングルモルトウイスキーで、強烈なピート香、ヨード香、スモーキーな味わいが特徴です。独自の製法として、アイラ島の泥炭を使った麦芽乾燥、海辺での熟成が挙げられ、これにより海藻や潮のニュアンスを含む独特の風味が生まれます。甘みも備えた複雑な味わいは「好きか嫌いか」という賛否を分けるほどの個性を持ちます。
ラフロイグは、その唯一無二の個性とスモーキーな風味で、ウイスキーの世界に特別な存在感を放っています。
ラインナップ
●Laphroaig 10 年
ラフロイグの代名詞ともいえる定番モデル。強烈なピート香とヨード香、海の潮風を思わせる香りが特徴。スモーキーな味わいの中に、バニラや甘味が調和しています。
●Laphroaig Quarter Cask
小型の樽(クォーターカスク)で追加熟成することで、オーク由来のバニラやスパイスの風味が濃厚に感じられる1本。よりクリーミーでリッチな口当たり。
●Laphroaig Select
バーボン樽やオロロソシェリー樽など、複数の樽で熟成された原酒をブレンドしたエントリーモデル。スモーキーさは控えめで、甘さやフルーティーさが際立つバランスの良い味わい。
●Laphroaig Triple Wood
バーボン樽、クォーターカスク、シェリー樽の3種類の樽で熟成。スモークとスパイス、ドライフルーツの甘味が複雑に絡み合ったリッチな味わい。
●Laphroaig Lore
ブランドの熟成技術の集大成ともいえるモデル。複数の熟成年数と樽の原酒をブレンドしており、濃厚で複雑なスモーキーさとスパイシーさ、シルキーな甘さが楽しめます。