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2022年04月22日 [お酒の紹介]

【ブラックボウモア1964】ボウモアの中でも幻と言われるほど希少性の高い逸品

ブラックボウモア1964

ブラックボウモア1964の概要



ブラックボウモアは、今では入手するのが困難で、幻と言われるほど希少性の高いウイスキーです。
ファーストからファイナルまでバリエーションはいろいろあって、種類や状態によって取引価格は異なります。
その名の由来は、5つのシェリーカスクで成熟したシングルモルトの色がほとんど黒に近いことからきています。
生産者はスコッチウイスキーのシングルモルト蒸溜所でも古い歴史を持つ「ボウモア」ですが、1964年は同社の近代的な蒸溜の時代の幕開けとなった年です。
ブラックボウモア1964は、新しい蒸溜器で初めて蒸溜されたシングルモルトウイスキーの中で最も希少価値が高い商品です。


ブラックボウモア1964の生産者



ブラックボウモア1964の生産者は、アイラ島の実業家ジョン・シンプソンにより1779年に創業されたボウモア社です。
ボウモア社は、アイラ島では最古であり、スコットランド全体でも2番目に古い蒸留所です。
ボウモアとは、ゲール語で「大いなる岩礁」という意味で、メキシコ湾流の穏やかな海の潮の香りが広がる場所に建っていたことからその名が付けられたとされています。
創業者のジョン・シンプソンは農業経営者でもあったことから、蒸留所はアイル島の他の蒸留所と同じように農場に併設されていました。
アイル島の人口はわずか3,500人ほどですが、温暖で大麦の生育にとても適しており、良質な水もあって島の4分の1を占めるピート(泥炭)に恵まれていたこともあって、ウイスキー製造が盛んになりました。
ボウモア社は創業者であるジョン・シンプソンがこの世を去った後に何度も買収が繰り返され、第二次世界大戦時には製造が中止になりました。
その後は1950年にはグリゴー家の家族経営会社William Grigor & Sonsに、1963年にはスタンリー・モリソンに買収され、1994年に日本の飲料メーカー「サントリー」の傘下となりました。


ブラックボウモア1964の味わい



ブラックボウモア1964にはいろいろな種類があり、バリエーションによって味わいも変わりますが、ダークなオロロソシェリーで熟成されたボウモアがブラックボウモアは、どれも濃厚で熟成された味わいを感じることができる逸品です。
まるで黒い葡萄を思い浮かばすトロピカルなフレバーで、一度口にすると「奇跡のヴィンテージ」と呼ばれることがよく分かる唯一無二の味を感じることができます。
ダークチェリー、熟したグレープフルーツ、弾けるようなパッションフルーツなどの味わいの中に、枯草や麦のような旨味があり、セクシーなフェロモンのような香りがします。
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