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2022年04月30日 [お酒の紹介]
【サロン】希少性の高い愛好家からも人気の高い幻のシャンパン
サロンの特徴
サロンは、シャンパーニュメゾンの中でも異色の存在であり、正式名称は「サロン・ブリュット・ブラン・ド・ブラン」と言います。
1つの村で作られた1種のブドウにとことんこだわって製造された希少性の高いシャンパンで、生産量も少ないことから「幻のシャンパン」とも呼ばれています。
なんとサロンがつくられたのは100年間でたった37回だけで、最低でも10年以上の長い熟成期間が必要であることから、シャンパン自体がつくられても世の中に出回るのには時間がかかります。
サロンが幻のシャンパンと呼ばれるには他にも理由があって、それは提供されるほとんどが高級レストランだからです。一般的に入手できるのは7,000本程度とされています。
日本でも高級レストランや夜のお店でも目にすることはありますが、価格はかなりの高額となっているため、一般庶民が簡単に口にすることはできません。
サロンの価格
「幻のシャンパン」の他にも「奇跡のシャンパン」などとも称されているサロンの気になる価格は、年度によって異なり、基本的には年号が古いものほど高くなっています。
全てがヴィンテージなので、安くても販売価格は8万円程度して、当たり年などによっても異なり、たとえば1999年や2002年ものは約10万円、1990年ものは約20万円となっています。
愛好家たちからの人気が高いため、買取に出しても販売価格の半額程度で売却できる可能性が高く、オークションではものによっては販売価格以上の値が付くこともあります。
サロンの歴史
サロン・ブリュット・ブラン・ド・ブランは、1900年代初頭に、パリの毛皮商として成功していて、後の政治家になったウジェーヌ・エメ・サロンが自身と友人たちが楽しむためにシャンパーニュを立ち上げたのがそのはじまりです。
1905年に初リリースされましたが、生産されたのはわずか40ヴィンテージあまりでした。しかし、それが友人たちに振る舞われると、すぐに広く好評を得ることになり、1921年には地下にセラーを備えたメゾンを新たに建造することになりました。
その後サロンはパリきってのグラン・メゾンであった、レストラン「マキシム・ド・パリ」のハウスシャンパンとして提供されるようになり、卓越した逸品として名をはせるようになりました。
1943年にウジェーヌ・エメ・サロンが他界して後は甥がメゾンを引き継ぎ、現在に至っています。