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2022年06月17日 [お酒の紹介]
【シャトー・ラフィット】格付けトップに君臨する5大シャトーの筆頭格
シャトー・ラフィットの概要
シャトー・ラフィットとは、ワイン好きの方ならいつかは飲んでみたいと思う、フランスのボルドー地方のメドック地区で、格付けトップに君臨する5大シャトーの筆頭格です。
シャトー・ラフィット・ロートシルトは、ボルドーの北西メドック地区ポーイヤック村の北端の小高い丘の上に位置しており、小高い丘を意味する「ラ・イット」が、その名前の由来と言われています。
シャトー・ラフィットの歴史
シャトー・ラフィットでは13世紀からブドウ栽培が行われていましたが、17世紀にセギュール家がシャトー・ラフィットの所有者となってから転機が訪れました。
1670年代から80年代にかけ、ジャック・ド・セギュールがブドウ畑を広げ、ワインの生産を本格化させ、ルイ15世の寵愛を受けたポンパドゥール侯爵夫人が愛飲したことによりその名が一躍注目を浴びることとなりました。
ヴェルサイユ宮殿の晩餐会に毎夜提供されるようになってからは、「王のワイン」として有名となり、宮廷貴族の間でラフィットのワインを飲むことがステータスシンボルとなったとされています。
その後は所有者が変わり、1868年にロートシルト家の5男、ジェームズ・ド・ロートシルト男爵がシャトーを購入したことによって、シャトーの名前が「シャトー・ラフィット・ロートシルト」と改められました。
シャトー・ラフィットの味わい
シャトー・ラフィットに使用されるブドウは、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体とし、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドがブレンドされています。ヴィンテージによっては、カベルネ・ソーヴィニヨンを90%以上使用することもあります。
シャトー・ラフィットの味わいは、5大シャトーの中でも最も繊細でエレガントと言われており、伝統を重んじる高貴でつつしみ深い味が特徴的です。
いずれもカベルネ・ソーヴィニヨンの比率が高いことから、若いうちは堅くて香りも閉じた印象を受けてしまいますが、長く寝かせることにより、その奥にあった複雑さが一体感を持つようになり、西洋杉やシガーを思わせるような洗練された優雅なアロマを感じられるようになります。加えて、まろやかなタンニンがきめ細かいシルキーな味わいへと変化し、余韻が長く続きます。
シャトー・ラフィットでは、樽の熟成期間を減らしてフレッシュなフルーティさを強調するなどの革新的な研究に取り組んでいて、高い品質を守り続けています。