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2024年06月29日 [お酒の紹介]
【マーテル】最古の歴史を持つコニャック
マーテルの歴史
1715年にジャージー出身の若い商人であったジャン・マーテルがコニャックのシャラント川のほとりにあるゲートバースで貿易業を始め、これが最初期に設立したコニャック・ハウスの一つとなった。300年以上にわたりブランデーを製造し続けており、大手コニャックメーカーの中でも特に古い歴史を持っています。
創業当初は地元で親しまれていたブランデーでしたが、後に貴族の愛飲する飲み物となりました。1753年の彼の死後、残された妻と2人の息子、その孫によってその製法が継承された。また海外輸出も展開し、1814年にはイングランドにおいて最も高い売り上げを記録したコニャックとなった。
マーテルは1831年に最初のVSOP (Very Superior Old Pale) をつくり上げた。海外輸出も継続し、日本をはじめ、インドネシア、ベトナム、マレーシア、韓国などといったアジア市場にも輸出されるなど、世界中にその名声が広まった。
特徴
マーテルは「飲む香水」とも称され、その香りは非常に優雅で華やかです。味わいも複雑で、奥深さを堪能できます。
マーテルは自社畑を435ヘクタール所有しており、そのうち200ヘクタールはボルドリ地区にあります。このため、ボルドリ主体のコニャックが作られ、そのエレガントな味わいが特徴です。
また、マーテルのコニャックは優雅でありながら複雑さを持ちつつ、バランスの取れた味わいも特筆すべき点です。オリを取り除いて蒸留する独自の「マーテル式」により、クリアで軽やかなボディ感のあるコニャックに仕上げています。さらに、トロンセ産オーク樽で熟成することで、タンニンが少ない滑らかな仕上がりを実現しています。
有名なラインナップ
●VSOP:マーテルのコニャックは特有の熟成スタイルが際立ち、砂糖漬けフルーツの豊かな風味を持ちます。香りはライムやリコリス、砂糖漬けフルーツ、ナッツが感じられ、味わいはプラム、ピーチ、アプリコットのフルーツ風味とレッドバレル由来の甘くスパイシーな香りが調和しています。
●VS:単一の蒸留所で作られたオー・ド・ヴィーを使用し、プラムやアプリコットの華やかさと砂糖漬けのレモンのようなみずみずしさが特徴です。滑らかでフルーティーな味わいは、初めての方にもおすすめです。手頃なVSランクながら、ベルベットのような上品さがあります。
●コルドンブルー:マーテルのコニャックは、深みのある黄金色とフルーティーなアロマ、コーヒーやナッツの芳ばしい香りが特徴です。ボルドリ地区のブドウを贅沢にブレンドし、エレガントで芳醇な味わいが愛飲家を魅了しています。
●X.O:香りはスパイス、レッドベリー、コンポート、ミツロウ、サンダルウッドが特徴で、味わいはイチジクやクルミのフルーティでまろやかな風味が楽しめます。